微量分析と超微量分析

微量分析はmg量を燃焼して含有量を求める方法で、超微量分析は1mg以下の量で元素分析を行うものです。ア・ラビット・サイエンス社は超微量分析を専門として起業しました。しかし、元素分析はmgでの測定が定着しているため、ご利用される研究者にはこだわりがあるようです。元素分析方法はTCD検出器を用いるのがほとんどですが、この検出器はmgより超微量(1mg以下)の方が正しい検出をします。開発当時は試料を超微量で正確に測れる天秤がありませんでした。そこで微量量でも精度よく分析する原理を考えたのがパーキン製とヤナコ製(現在はジェイサイエンス製)なのです。しかし超微量天秤の発達と分析装置の電気的な進歩があり、超微量分析が可能になりました。実際、多くのサンプルを分析して、超微量の方が安定して良い精度が出ているのです。