ノーベル化学賞と元素分析

2010年は日本人二人のノーベル化学賞受賞が明るいニュースになりました。鈴木クロスカプリング反応による合成化合物は昔、元素分析室にも多く出されました。思いがけないことに私が元素分析をして卒業された学生がその後、根岸英一先生のところに留学されたと今回の新聞で知りました。現在、新潟薬科大学の杉原多公道教授です。http://www.taku-lab.com/ その後助手として東北大薬学部にこられ、再び元素分析を出されました。根岸先生の元素分析はどのようなところでなされたのか興味がわきます。数年前にいくつかの海外の学会にゲスト参加した折、欧米の研究者に日本では元素分析の利用が減少しているが、どうかとお聞きしたところ、遠いところへ高いお金でやってもらっていると異口同音に言われました。ある教授はそれでも元素分析は有機合成化学には必須で学生には必ず求めるといわれました。弊社では研究に元素分析を十分活用してもらいたいと低価格に設定しております。事業が継続するように、研究者の依頼を待ちわびているところです。