超微量天秤は0.1μgの感度で検知しており、外気の動きや湿度温度の微妙な変化をとらえるため、静止することが難しく、微量天秤のように安定した感じがないため使用を嫌うオペレータが相当います。しかしながら、超微量天秤は安定するとランプがついて知らせます。その状態は非常に精密なひょう量ができる条件が出来たという意味ですので重要な測定環境の判断基準です。
また、不安定なサンプル・・・吸湿性や酸化性の強い化合物は超微量天秤上ではひょう量が安定せず、アルミ箔ボートなどで密閉しなければ測れません。一方、微量天秤で計れた場合は、その不安定さに気がつかないため、分析計に挿入されるまでの間、試料は水を吸ったり、炭酸ガスを吸収したり、昇華したり・・変化し続けることになります。有機元素分析の正しい測定には、超微量天秤を使うようにしましょう。