純度>96%表示の試薬が元素分析で合った話

ホウ素含有化合物について元素分析で特に問題になったことはないのですが、依頼されたホウ素化合物が合わないことがあり、ホウ素含有標準試料を常備しよう思いました。純度>96%と表示された試薬をまずはそのまま分析したところ、予想外に理論値にぴったり合いました。合ったのがおかしいとなると仕事自体が成り立たないので、困りました。「元素分析」は試料を燃焼してその結果を含有%で得るものですから、炭素と水素の含有率の分析値が正しいか、あるいは微量の不純の炭素成分が混じった結果かもしれません。十分な精製をしてからでなければ、「元素分析」の数値は信用できないので試しに分析して困った事例になりました。元素分析が合ったので純度は証明されたのでしょうか?